「メール送信ドメイン認証」設定ガイド:SPF・DKIM・DMARCを簡単解説

メール送信ドメイン認証の重要性について知りたいです

IT初心者

メールを送るときにドメイン認証が必要だと聞いたのですが、具体的にどんなことをするのか教えてもらえますか?

IT専門家

メール送信ドメイン認証は、SPF、DKIM、DMARCという技術を使って行います。これにより、あなたのメールがスパムとして扱われることを防ぎ、受信者に信頼されるようになります。

IT初心者

それぞれの技術についてもう少し詳しく教えてもらえますか?

IT専門家

SPFは、送信者のIPアドレスを確認するための仕組みです。DKIMは、メールの内容が改ざんされていないかをチェックします。そしてDMARCは、SPFやDKIMの結果に基づいて、メールの取り扱いを決定します。

メール送信ドメイン認証とは

メール送信ドメイン認証は、SPF(Sender Policy Framework)、DKIM(DomainKeys Identified Mail)、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)の三つの技術を使用して、メールの信頼性を向上させる方法です。

これらの技術を適切に設定することで、スパムやフィッシング攻撃から自身のドメインを守り、受信者に安心してメールを受け取ってもらうことができます。

SPF(Sender Policy Framework)

SPFは、送信者のIPアドレスが、そのドメインからメールを送信することを許可されているかどうかを確認するための仕組みです。具体的には、DNS(Domain Name System)にSPFレコードを追加します。このレコードには、どのIPアドレスがそのドメインからメールを送信できるかが記載されています。

例えば、もしドメイン「example.com」を持っている場合、以下のようなSPFレコードをDNSに追加することが考えられます:

v=spf1 ip4:192.0.2.0/24 -all

この例では、192.0.2.0からのメールは許可されており、それ以外のIPアドレスからのメールは拒否される設定です。

DKIM(DomainKeys Identified Mail)

DKIMは、メールに電子署名を追加することで、メールが改ざんされていないかを確認できる技術です。具体的には、メールを送信する際に、サーバーが秘密鍵を使用してメールに署名を行います。そして受信側では、その署名を公開鍵を使って確認します。

DKIMの設定には、DNSに公開鍵を追加する必要があります。例えば、以下のようなレコードを追加します:

default._domainkey.example.com IN TXT "v=DKIM1; k=rsa; p=公開鍵"

ここで、公開鍵には実際の鍵が入ります。

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)

DMARCは、SPFとDKIMの結果に基づいて、受信者がメールをどのように処理するかを決定するための規則を提供します。DMARCを設定することで、受信者は、SPFやDKIMが失敗した場合にメールを拒否する、隔離する、または何もしないといった指示を受けることができます。

DMARCレコードは、次のようにDNSに追加します:

_dmarc.example.com IN TXT "v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc-reports@example.com"

ここでは、p=noneが設定されており、メールが失敗しても特に処理をしないことを示しています。

まとめて設定する方法

SPF、DKIM、DMARCをまとめて設定する手順は以下の通りです:

  1. SPFレコードの作成:自分のドメインに合ったSPFレコードを作成し、DNSに追加します。
  2. DKIMの設定:メールサーバーでDKIMを有効にし、公開鍵をDNSに追加します。
  3. DMARCの設定:DMARCポリシーを決定し、DNSにレコードを追加します。

これにより、全ての設定が完了します。設定後は、メールが正しく送信されるかどうかをテストし、必要に応じて設定を調整することが重要です。

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