DNS設定変更でネットが速くなる仕組みと設定方法
IT初心者
DNS設定を変更すると本当にインターネットが速くなるんですか？その理由がよくわかりません。
IT専門家
はい、DNS設定を変更することで、特定の条件下でインターネットの速度が向上することがあります。DNS（ドメインネームシステム）は、ウェブサイトの名前をIPアドレスに変換する役割を果たしており、迅速なレスポンスを得るために、より効率的なDNSサーバーを使用することが重要です。
IT初心者
具体的にどうやって設定を変更すればいいんですか？
IT専門家
DNS設定の変更は簡単です。パソコンやスマホのネットワーク設定からDNSサーバーのアドレスを変更することができます。具体的な手順はデバイスによって異なるため、使用しているデバイスに応じた方法を確認する必要があります。
DNSとは何か
DNS（ドメインネームシステム）は、インターネット上の名前解決を行うシステムです。例えば、私たちが「www.example.com」と入力すると、DNSがその名前を関連するIPアドレス（例えば、192.0.2.1）に変換します。この変換があることで、私たちは数字の羅列を覚える必要がなく、わかりやすい名前でウェブサイトにアクセスできるのです。
DNS設定変更のメリット
DNS設定を変更する主なメリットは、ネットワークの速度向上と安定性の向上です。デフォルトでは、インターネットサービスプロバイダー（ISP）が提供するDNSサーバーが使用されますが、これが必ずしも最適とは限りません。以下に、DNS設定を変更することによる具体的なメリットを示します。
1. 速度の向上
一部のDNSサーバーは、より迅速にレスポンスを返すため、ウェブサイトの読み込みが速くなります。特に、Google Public DNS（8.8.8.8）やCloudflare DNS（1.1.1.1）などのパブリックDNSは、一般的に高速です。
2. 安定性の向上
DNSサーバーの中には、応答が遅いものや障害が発生しやすいものもあります。信頼性の高いDNSサーバーに変更することで、ネットワークの安定性が向上し、ウェブサイトへのアクセスがスムーズになります。
3. セキュリティの向上
一部のDNSサービスは、フィッシングサイトや悪意のあるサイトをブロックする機能を提供しています。これにより、ネットサーフィンの際のセキュリティを強化することが可能です。
DNS設定の変更方法
DNSの設定を変更する方法は、使用するデバイスによって異なりますが、一般的な手順を以下に示します。
1. Windowsの場合
1. ネットワークとインターネットの設定を開く
スタートメニューから「設定」を選択し、「ネットワークとインターネット」をクリックします。
2. アダプターのオプションを変更する
「状態」タブから「アダプターのオプションを変更する」を選択します。
3. 使用中のネットワークを右クリック
使用しているネットワーク（Wi-Fiまたは有線）を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
4. インターネットプロトコルバージョン4（TCP/IPv4）を選択
「インターネットプロトコルバージョン4（TCP/IPv4）」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
5. DNSサーバーのアドレスを入力
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、希望のDNSサーバーのアドレスを入力します（例：Googleの場合は8.8.8.8）。
6. 設定を保存
「OK」をクリックして設定を保存します。
2. Macの場合
1. システム環境設定を開く
Appleメニューから「システム環境設定」を選択します。
2. ネットワークを選択
「ネットワーク」をクリックします。
3. 使用中のネットワークを選択
使用中のネットワーク（Wi-Fiまたは有線）を選択します。
4. 詳細設定を開く
「詳細」をクリックし、「DNS」タブを選択します。
5. DNSサーバーを追加
「+」ボタンをクリックして、新しいDNSサーバーのアドレスを追加します（例：Cloudflareの場合は1.1.1.1）。
6. 設定を保存
「OK」をクリックし、「適用」を選択して設定を保存します。
3. スマートフォンの場合
iOSの設定方法
1. 設定を開く
「設定」アプリを開きます。
2. Wi-Fiを選択
使用中のWi-Fiネットワークを選択します。
3. DNSを設定
「DNSを構成」を選択し、「手動」を選択後、希望のDNSサーバーのアドレスを入力します。
4. 設定を保存
保存して、設定を終了します。
Androidの設定方法
1. 設定を開く
「設定」アプリを開きます。
2. ネットワークとインターネットを選択
「ネットワークとインターネット」を選択します。
3. Wi-Fiを選択
使用中のWi-Fiネットワークを選択します。
4. DNSの設定を変更
「詳細設定」を開き、「IP設定」を「静的」に変更し、DNS1とDNS2に希望のDNSサーバーのアドレスを入力します。
5. 設定を保存
保存して、設定を終了します。
まとめ
DNS設定の変更は、インターネットの速度や安定性、セキュリティを向上させる有効な手段です。設定は簡単で、各デバイスでの手順も明確です。特に、Google Public DNSやCloudflare DNSなどの信頼性の高いDNSサーバーを利用することで、より快適なネット環境を実現できます。自分のインターネット環境を見直し、必要に応じてDNS設定を変更してみてください。
