OutlookのPSTファイル修復法：「scanpst.exe」の使い方ガイド

OutlookのPSTファイル破損を修復する「scanpst.exe」の使い方

OutlookのPSTファイルとは

OutlookのPSTファイル（Personal Storage Table）は、メール、カレンダー、連絡先などのデータを保存するためのファイルです。このファイルが破損すると、Outlookが正常に動作しなくなり、メールの送受信やデータへのアクセスが困難になることがあります。

scanpst.exeとは

scanpst.exeは、Microsoft Outlookに付属する修復ツールです。このツールを使用することで、破損したPSTファイルをスキャンし、修復することができます。特に、ファイルが大きくなると破損しやすくなるため、定期的なバックアップと修復が推奨されます。

scanpst.exeの使い方

1. scanpst.exeの場所を確認する

scanpst.exeは通常、以下の場所にあります。ただし、Outlookのバージョンによって異なることがあります。

• Outlook 2016 / 2019 / Microsoft 365: C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\scanpst.exe
• Outlook 2013: C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\Office15\scanpst.exe
• Outlook 2010: C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\Office14\scanpst.exe

これらのパスをエクスプローラーで確認し、scanpst.exeを見つけます。

2. Outlookを閉じる

PSTファイルの修復を行う前に、必ずOutlookを閉じてください。Outlookが開いていると、ファイルにアクセスできないため、修復が正常に行えません。

3. scanpst.exeを実行する

scanpst.exeをダブルクリックして起動します。以下の手順に従って操作を進めてください。

1. 「参照」ボタンをクリックし、修復したいPSTファイルを指定します。
2. 「開始」ボタンをクリックしてスキャンを開始します。
3. スキャンが完了すると、修復可能なエラーの数が表示されます。
4. 修復を実行するには「修復」ボタンをクリックします。

4. 修復結果の確認

修復が完了したら、Outlookを再起動し、問題が解決されたか確認します。修復後も問題が続く場合は、他の手段を検討する必要があります。

注意点

scanpst.exeはすべてのエラーを修復できるわけではありません。特に、PSTファイルが重度に破損している場合や、サイズが非常に大きい場合は、修復が難しいことがあります。このような場合は、専門のデータ復旧サービスを利用することを検討してください。

まとめ

OutlookのPSTファイルの破損は、メールの利用に大きな影響を及ぼしますが、scanpst.exeを使うことで多くの問題を解決できます。定期的にバックアップを取り、ファイルの健康状態をチェックすることが重要です。

もし、scanpst.exeで修復できない場合は、専門家に相談することをお勧めします。データの損失を防ぐためには、日常的なバックアップが最も効果的です。