スマホ回線のIPアドレス割り当て：4Gと5Gの仕組み解説

スマホ回線（4G/5G）でのIPアドレス割り当ての仕組みについて

IPアドレスとは？

IPアドレス（Internet Protocol Address）は、インターネット上でデバイスを特定するための番号です。各デバイスにはユニークなIPアドレスが割り当てられ、データの送受信を行う際に必要不可欠な要素です。IPアドレスは主にIPv4（32ビット）とIPv6（128ビット）の2種類があります。IPv4は約42億個のアドレスを提供しますが、これが枯渇してきたため、より多くのアドレスを提供できるIPv6が開発されました。

スマホ回線におけるIPアドレスの割り当て

スマホが4Gや5G回線を介してインターネットに接続する際、通信事業者のネットワークに接続されます。この時、スマホには一時的にIPアドレスが割り当てられます。これを「動的IPアドレス割り当て」と呼びます。この仕組みについて詳しく見ていきましょう。

1. DHCPによるIPアドレスの割り当て

スマホが接続する際、通信事業者のDHCP（Dynamic Host Configuration Protocol）サーバーがIPアドレスを割り当てる役割を担っています。DHCPサーバーは、ネットワーク内のデバイスに対して自動的にIPアドレスを配布し、管理します。スマホがネットワークに接続されると、DHCPサーバーに通信が行われ、利用可能なIPアドレスが割り当てられます。

2. IPアドレスの有効期間

割り当てられたIPアドレスには有効期限が設定されており、一般的には数時間から数日程度です。スマホが接続されている間はこのIPアドレスを使用しますが、接続が切れたり、一定の時間が経過したりすると、再びDHCPサーバーから新しいIPアドレスが割り当てられます。このプロセスは自動で行われ、ユーザーが特に意識することはありません。

3. 4Gと5Gの違い

4Gと5Gでは通信速度や接続の安定性が異なりますが、IPアドレスの割り当ての仕組み自体は基本的に同じです。ただし、5Gはより多くのデバイスを同時に接続できるため、DHCPサーバーの負荷が軽減されることが期待されています。また、5Gでは低遅延が実現されるため、リアルタイムでの通信が求められるアプリケーションにも適しています。

まとめ

スマホ回線におけるIPアドレスの割り当ては、DHCPサーバーによって自動的に行われます。これにより、ユーザーは特に意識せずにネットワークに接続し、快適にインターネットを利用することができます。4Gと5Gの違いはありますが、基本的な仕組みは同じです。今後も通信技術の進化に伴い、IPアドレスの管理や割り当ての方法も進化していくことでしょう。